後継者が見つからない場合、どうする?
1.社長の平均年齢は・・
帝国データバンク『全国社長年齢分析(2019年)によると、2018年時点の社長の平均年齢は59.7歳とのことです。1990年時点では54.0歳であり、経営者の高齢化が進行していることがわかります。経営者の高齢化の原因の1つは、後継者が見つからないため、現社長が社長を続けざるを得ないことです。
本誌面では、後継者が見つからない場合に、どのような選択肢があるかを解説します。
2.選択肢
後継者が見つからない場合の選択肢は、以下の2つです。
①会社の清算
②事業を引き継ぎたいと考えている人、会社への事業承継
3.会社の清算
後継者が見つからないからと言って、同じ人が未来永劫、社長を続けることはできません。
現社長の健康状態が悪化し、社長を続けることが困難となった場合、または現社長が亡くなった場合に、会社を消滅させることが考えられます。
会社を消滅させようとする時点で、会社の財産が債務より大きければ清算、財産より債務の方が大きければ特別清算又は破産という手続きにより、会社を消滅させることとなります。
4.事業引継ぎ希望者をどう探す?
後継者が、親族や従業員の中に見つからないが、会社を消滅させたくない、誰かに事業を引き継いでほしい場合の相談先として考えられるのがM&A仲介会社です。
5.M&A仲介会社
M&A仲介会社のところには、会社を売りたい、買いたいという希望が多く集まります。M&A仲介会社はそれらの希望を整理して、売りたい人と買いたい人とをマッチングし、合併や事業譲渡の成立をサポートしています。
6.M&A仲介会社に対する費用
M&A仲介会社に事業譲渡等をサポートしてもらうには、会社を売りたい人も買いたい人も着手金や株価算定報酬、情報提供報酬、成功報酬などをM&A仲介会社に支払う必要があります。着手金から成功報酬までの報酬合計が2,000万円以上の案件でないと受注しないというM&A仲介会社もありますが、最低報酬金額を100万円としているM&A仲介会社もあります。
7.最初の相談先は・・
弊社は、会社の清算業務は年に数件ずつ実施しています。M&A仲介会社とは業務提携をしています。弊社を通じて千葉県事業引継ぎ支援セ
ンターに相談することも可能です。
後継者が見つからない、どうしようと思ったら、まずは弊社担当者にご相談下さい。(三代川)