坂本会計

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2021.5 個人

好きですか?電子納税

キャッシュレス決済が急速に普及している昨今、納税のみ金融機関等の窓口まで赴き、紙の納付書を持参し手続きをする。そんな行為を面倒に思っている方も多くいらっしゃると思います。そこで、自宅や会社からインターネット経由で電子的に納付手続きを行う、電子納税についてお話したいと思います。長いので途中でギブしても仕方ないと思っています。それでも最後まで読んでほしいと切に願っております。

まず、私が考える電子納税システム利用にあたってのメリット、デメリットは以下の通りです。

【メリット】

・時間を気にせず手続きできる。(ただし、土日祝は利用不可)

・自宅やオフィスで納税手続を行うことができる。

【デメリット】

・パソコンおよびインターネット環境が必要。  ・操作がわかりにくい。

 

メリットは大きいのですが、操作がわかりにくいという致命的な問題があるため、私どもとしてもあまり積極的に推奨してこなかったという経緯があります。操作にあたっては、ある程度の税金の知識とIT知識が必要になるからです。私たち自身がギブしていたということになります。

まず国税と地方税でシステムが異なります。国税のシステムをe-Tax、地方税のシステムをeLTaxといいます。非常に似ていてややこいいですね。私はこの時点でギブしてしまいそうです。税金の種類によって使うシステムが異なるため、自分が何の税金を納付するのかしっかり理解する必要があります。使用するにあたってはe-Tax、eLTaxそれぞれで電子申告開始届出を提出し、利用者識別番号を取得する必要があります。私たちとご契約いただいているお客さまであれば、電子申告を採用しているためここまでは実施済みです。

次に納付方法なのですが、インターネットバンキング等による納付とダイレクト納付と2種類の方法があります。ここで2度目のギブのタイミングが訪れます。意味がわかりません。選別の基準ですが、インターネットバンキングの契約がある人はインターネットバンキング等による納付を利用できますが、契約がない人はダイレクト納付しか方法がありません。ダイレクト納付するにあたっては引き落とされる口座に関する届出書を提出する必要があります(e-Tax,eLTaxそれぞれ)。特にこだわりが無いのであればダイレクト納付にすれば良いと考えます。(ダイレクト納付は届出書を提出してから使用可能になるまで2週間程度かかります。)

導入段階でこれだけのことを理解し、届出書も4通提出しなければなりません。3度目のギブへの誘惑が押し寄せてくるのも、無理もないことです。

準備ができたら、実際に操作するのですが、申告⇒ 納税というフローになります。納税するためには、まず電子申告をする必要があるのです。もうさすがに付いていけません。完全にギブです。しかしながら、弊社とご契約いただいている法人のお客さまについては、弊社で電子申告をしておりますので、申告をご自身でする必要はありません。(納期の特例適用の場合の源泉所得税の申告もお申し付けいただければ、当方で電子申告することも可能です。)なので、私たちからの申告手続き完了の連絡後であれば、納付の手続きを行うことができることになります。

 

納税までの流れを簡単に説明します。(国税ダイレクト納付の場合)

①e-Taxソフト(WEB版)へログイン      ②電子申告の送信結果を確認

③納付登録情報依頼というメッセージを探す(おそらく一番上に表示されている)

④「今すぐに納付する」か「納付日を指定する」か選択する

⑤納付内容を確認する。(納付日を指定する場合は納付日を入力)

⑥「納付」ボタンを押す      ⑦終了

 

このように準備ができてしまえば、非常に簡単に納税手続できてしまいます(ログイン後の操作わずか4クリック程度)。

ただ、年に1~2度程度の納税手続きであれば、むしろ気分転換に銀行に行きたいわ、肝心なのは毎月の源泉所得税の納付および特別徴収の納付じゃろがい、と思った方もいらっしゃることでしょう。わかっております。

 

源泉所得税の納付についても簡単に説明します。(国税ダイレクト納付の場合)

①e-Taxソフト(WEB版)へログイン      ②申告・申請・納税へ移動

③所得税徴収高計算書を作成(納付書の代わり)   ④受付システムへの送信

⑤即時通知の確認    ⑥受信通知の確認  ⑦「今すぐに納付する」か「納付日を指定する」か選択する

⑧納付内容を確認する。(納付日を指定する場合は納付日を入力)  ⑨「納付」ボタンを押す  ⑩終了

 

先ほどの納付するだけとは違って、申告を挟むので手順が増えています。③所得税徴収高計算書を作成と1行で記載していますが、これは該当の月や給料の額などの数字入力や項目の選択もあり、一筋縄ではいきません。納付書を毎月手書きしている方であれば、出来そうなものですが、画面上になると俄然わからなくなります。正直ギブです。申告した後、納税という流れもわかりにくく感じるかもしれません。こちらもギブしたいところですが、ここを超えればもうあと一息。夢の、「ベッドに寝そべりアイスを食べながらの納税手続き」が実現します。

紹介しませんでしたが、インターネットバンキング等による納付は上記に紹介した手続きからもうひと手間かければできます。ひと手間かけたくないのでダイレクト納付をおすすめします。

また、地方税のeLTaxについても同様の仕組みですが、扱える税目が多いため、かえって何の手続きを行うのかを選択するのが難しいように感じています。ただし、法人が扱う納税手続きは、決まり切ったことしかありません。一見難しそうにみえても一旦覚えてしまえば、毎月同じことの繰り返しです。

今回は、電子納税を試みても詰まりそうなポイントをギブと表現しましたが、あらゆる壁に屈せず、己の信念を貫き戦い抜いたその時、電子納税は達成されるでしょう。興味のある方はお気軽に、ただし信念をもって弊社担当までご相談ください。(藤堂)