日々変わっている?申告・納税の方法
1.昔ながらの申告・納税の方法
税金の申告・納税は、紙の申告書を税務署に提出し、紙の納付書を持って銀行の窓口に行き支払うという方法が長く用いられてきました。近年はこの方法以外の新しい方法も導入されています。本誌面では近年導入された申告・納税の方法について、解説します。
2.スマホで電子申告
電子申告制度は、平成16年に導入されました。紙ではなく電子データにより申告書の内容を税務署に提出する方法です。
お客さまと面談をしていると、e-taxという単語を発する方も多く、電子申告の認知度はある程度高くなった印象があります。
これまでの電子申告制度の欠点は、ICカードリーダライタという端末がなければ利用することができない点でした。ICカードリーダライタは、最近は価格が下がり1,000円台で販売されていることもあるようですが、以前は5,000円以上で販売されていました。
平成31年からは、スマートフォンがあれば、ICカードリーダライタがなくても電子申告をすることができるようになりました。
スマートフォンで電子申告をするためには税務署に足を運び、IDとパスワードを交付してもらう必要がありますが、一度IDとパスワードの交付を受ければ、その後はスマートフォンを通じて電子申告を行うことができます。
3.クレジットカードで納税
紙の納付書で納税する場合、銀行の営業時間内に、納付書を持って銀行の窓口に行かなければなりません。
平成29年から、国税についてはクレジットカードにより納税することができるようになりました。
クレジットカードにより納税する手順は以下の通りです。
①国税クレジットカードお支払サイトにアクセスする。
②氏名、住所、税目や納付税額等を入力する
③クレジットカード情報を入力する
④内容を確認の上、手続きを完了する
クレジットカードによる納税は、国税の全ての税目について、行うことができます。ただし、1度の手続きにつき1,000万円未満かつクレジットカードの決済可能額以下の金額の納税に限るという条件があります。
また、納付税額に応じた決済手数料が生じることと、領収書が発行されないことというデメリットはあります。
一方で、納付税額に応じたカード利用ポイントを得られるというメリットもあります。
4.QRコードを利用したコンビニ納税
平成31年からはQRコードを利用してコンビニでの納税する方法も導入されました。申告や納税の方法は、日々見直しがされています。これらの方法について詳しく知りたいという方はぜひ弊社担当者にご相談下さい。(三代川)